
明日退院となり、今日は夕方にカンファレンスが開かれる。在宅診療の医師、看護師、ソーシャルワーカーを交えて、私がどう自宅で過ごすのが最適かを話し合うのだ。自分がその主役になっていることさえ、現実と思えない。まずモルヒネは皮下注射にて摂取することになった。細い針を埋め込み、今点滴で投与している同じくらいの量を定期的に入れていく。飲み薬に切り替えることで副作用が生じる心配がなく、息苦しさを緩和できる一番の方法らしい。
次に緩和ケア医療施設のオプションについて。すでに信や家族がいくつかピックアップしていたが、ソーシャルワーカーや、訪問看護師の石川さんの意見を聞きたかった。ここ半年のセッションで、私の趣味やテイストも理解しているし、何を聞いても正直に教えてくれるので信頼を寄せている。
都内のオプションの他に、以前から長野の「諏訪中央病院」も気になっていた。病室の窓から八ヶ岳の自然が見渡せて、何より個室料が安いらしい。裕子さんが所有する別荘からも近く、少しの間でも田舎暮らしが叶えば・・などと想像してしまう。中途半端な田舎へ行くより、よっぽど自分らしいオプションじゃないかと。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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