
4月9日
朝7時の検温時に看護師が皮下注射を刺しに来た。一番細い針と聞いていたとおり、刺した時の痛みは少ないが、定期的に薬が入るたびにズキンと痛む。1時間ほど耐えたが、明日訪問診療の先生が来るまでは無理だと思い、左腹に付け替えてもらった。しばらく痛みは治まったが、体勢を変えるとまたチクっと痛むので見てもらうと、少し金属アレルギー反応の兆候があった。退院時間が近づいたため、帰宅後、在宅医療の先生に相談することにして、病院を後にする。
帰宅時も同様、高速道路を一つ手前の出口で降り、天現寺から明治通り沿いの桜を車窓からぼんやり眺めた。1週間経ち、葉桜が目立っていたが、場所によっては桜吹雪を通り抜けて一瞬のお花見。信も母も私以上に特別な思いで、あの桜並木を眺めていたに違いない。
最近は入院するたびに体がしんどくなってきている。自宅に到着するなりソファに倒れ込み、何もする気がしない。急に吐き気に襲われて鼻血を出したり、肺がズキっと痛くなったり、予想もしないことが起こる。これからどんな生活が待っているのか、本当に不安だ。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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