
今日も賑やかな1日となった。午前中はいつも通り終始うとうとしていたが、12時にさっこ、14時にゆみちゃん、16時に愛子さんと来客が続いた。途中、母とさっこが築地場外へ出かけたり、ゆみちゃん差し入れのケーキを詰まんだり、愛子さんのインタビューの話を聞きながら、みんなのエネルギーを注入。土曜日で医師たちの面会もなく、静かでプライベートな時間を過ごした。
思えば、過去3ヶ月は夢のような生活だった。会いたい人に会い、出かけたいところに出かけ、温泉に行き、好きなものを食べ、痛みや不安もなく、酸素の必要もなかった。少しの不自由はあったものの、何度「贅沢は言いませんから、どうかこんな穏やかな生活が続いてください」と思ったことか。
ここ数日、在宅でモルヒネをどう投与しようか、リクライライニングのベッドはどうしようか、在宅が難しくなった場合、近隣にホスピスはあるだろうか、など、未だ現実とは思えない会話が続いている。医師や看護師は「この先何をやりたいか、何が不安か」聞いてくるのだが、すごく無責任なようで答えたくない。今はただ、穏やかに痛みのない生活を送りたいだけだ。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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