
夜の息苦しさを少しでも解消すべく、午前中に胸部穿刺で肺の水を抜くことになった。右胸の脇に局部麻酔をし、1時間ほどかけて1Lの水を抜くという。順調にスタートしたものの、300ccまで溜まったところで止まってしまい、あえなく終了。大掛かりな作業だっただけに、残念で仕方ない。
13時過ぎにはるちゃん、14時半過ぎに「明日午後半休とれたから、会いに行っていい〜?」と連絡をくれたうっちゃん。勤務先の八王子からわざわざ駆け付けてきてくれた。15時にまさと玲子。週末にお花見ができるようにと、大きな桜の切り株を持って来てくれたが、病院は生花が禁止だ。「超バカ、ごめん〜!」とフロア中に響き渡る玲子の声に、何だか癒され、自然と笑みがこぼれる。
夕方、近くで仕事を終えた正子さん、あみちゃんもまた会いに来てくれた。今日は母が炊飯器で自慢の参鶏湯を作ってきてくれている。なかなか固形物を胃が受け付けてくれないのでちょうど良い。ここ数日で一番食べられた気がする。
今朝医師から「この先やりたいことをリストしてみて」と言われ、少し考えてみたが、やっぱり食いしん坊な私の答えは「食」になりそうだ。安全・安心な食材を買い、シンプルに調理して、信や家族、友人と「美味しいね」と言いながら、たわいもない話をしながら笑顔でテーブルを囲む。最期までそれができたら幸せだと思う。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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