
何度寝て起きても母が起きている。夕方コーヒーを飲んだせいだと言うが、私が色々心配をかけているせいじゃないかと。仕事で疲れているだろうに、病院に来ると私の身の回りの世話で、忙しなく動いている。そろそろ私の方が母を支えなくてはいけない年齢(まだ早いか!?)なのに、申し訳ない。
午後、福岡に住む親戚の明子さんがお見舞いに来てくれた。いつ会っても明るく、笑顔に満ちた女性。優しい眼差しで話しかけられると、こちらも穏やかな気持ちになる。「あやちゃんお料理好きだから・・」とお土産に、唐津焼の器をくれた。中里太亀さんの作品だ。8年ほど前、母と唐津の洋々閣に泊まった時、太亀さんの父、中里隆さんのギャラリーを覗いたことがある。その帰りに福岡に寄り、明子さんファミリーに会ったのだ。退院したら、春野菜のお料理でも盛り付けて、明子さんに報告したい。
夕方、予約をしておいたジャクジーに母と一緒に入った。高級ホテルさながらのバスタブと眺望。高い個室料を払っているのだから、使わない手はない。入院してから毎日シャワーだったので、久しぶりのお風呂に癒された。昨日の輸血のおかげか、体のだるさはだいぶ解消したが、むくみが気になる。体重も一気に5キロ増えてしまった。1日4回の点滴と運動不足が原因だろう。早く退院して、いつもどおりの生活に戻りたい。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
Contact :
ayaka.morohoshi@gmail.com