
やはり朝は息苦しく、起きるのに時間がかかる。看護師を呼び、酸素の量を上げてもらい、早めに朝の薬をもらう。朝食の前に緩和ケアの石木先生が回診に来て、嬉しそうな母。続いて担当の小島先生も来て、明日から抗がん剤治療をはじめたいと伝えた。心臓エコーの結果も悪くなかったと聞くが、体重が増えて、トイレの回数が極端に減ったことが気になる。まだ足のむくみは出ていない。
抗がん剤治療の同意書にサインをし、明日の流れを聞く。点滴で抗アレルギー剤を2種類、その後パクリタキセルを1時間かけて注入する。少量のアルコールが入っているため、水分も同時に注入し、濃度を薄めてくれるらしい。
ランチにあみちゃんがサラダとスープを持って来てくれた。はるちゃんも合流して、4人で賑やかなランチとなった。母、妹とのんびりとした午後を過ごし、16時半に山仲間のもっちーとよっしーが面会に来てくれた。もっちーからは術後に何度か連絡をもらっていたので、ざっくりと病気のことを話していた。
たまたま伊豆で一緒に連休を過ごす機会があり、その秋、よっしーに誘われるがままに八ヶ岳に登ってから山にどっぷりハマってしまったのがもっちーと私。がみっちょと4人で結成した「ハレノヒ倶楽部」には最近のぶちゃんも加わって、ゆる〜く活動している。優しくてお兄ちゃん的な存在の2人が大好きで、よく恋愛相談もした。今日も私の話を何度も大きく頷きながら聞いてくれた。また一緒に山に行けたらいいな、と素直に思う。
面会中、出張帰りの信が入って来た。2人とも面識があるので、暫し山の話で盛り上がる。夜は信とUber Eatsで大戸屋をデリバリーしてお腹いっぱい食べた。母も仕事仲間の裕子社長と鮨ディナーへ出かけ、気分転換できたと思う。明日から抗がん剤治療がはじまる。みんなの励ましを胸に刻み、20%を信じて挑むしかない。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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