
11階の一般病棟へ移動になった。大部屋を希望したが空いていないため、空くまで無料で個室を利用できるという。ラッキー。
移動前にベッド上で、看護師さんが髪を洗ってくれた。手際が良く感心する。手術中の消毒液や薬剤でべとべとに固まった髪は気持ちが悪くてしょうがなかった。処置室で梶本先生に管1本とペースメーカーを抜いてもらう。心臓から左肩まで激痛が走り、冷や汗ものだった。
午後、母がフルーツや甘食を持ってきた。信はマンゴーとレモンのジェラートを買ってきた。大きなリュックにシュラフも入れてきたらしい。泊まる気満々である。夕方、妹も合流して夜ごはん。ジャーマンポテトと書かれた器には、茹でたジャガイモと玉ねぎが入っているだけで、詐欺だと笑った。
面会終了時間を過ぎても信は帰宅しない。9時半頃、様子を見に来た看護師に見つかるが、予想外にも「今日、泊まられますか?」と聞かれる。1泊756円の簡易ベッドをすぐに用意してくれた。天使のような看護師、原さん。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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