
体のだるさが増して、トイレに立つのもしんどくなってしまった。部屋に戻ると息が切れ、ソファに倒れ込んでしまう。午前10時に母と信と一緒に病院へ向かった。外は桜が満開だ。いつものルートではなく、桜並木の綺麗な道を通ってほしいとお願いした。また入院になったら見られなくなるから。
その選択は正しかった。胸水は増え、血液検査での炎症を示す値はぐんと上がり、ヘモグロビンも輸血が必要なレベルまで下がっていた。腕はパンパンにむくんでいる。これは胸水云々ではなく、元々の病気が進行して、心臓機能を低下させているらしい。何とも悍ましい話。今の状態ではリスクが高く、抗がん剤治療も行えないらしい。
あまりの体調の悪さに、今回はすんなり入院を受け入れた。輸血と同時に、モルヒネの投与もはじまった。食欲はなく、フルーツ一切れを食べるのもやっと。消化機能も低下しているのではないかと心配になる。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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