

夜はヒーターを付けっぱなしで寝ると乾燥が気になり、切ると寒い。何度か起きたが、朝7時まで眠れた。
母と裕子さんは今日東京に戻る。その前に4人で朝ごはんをするため、昨日「カントリーキッチン」のレーズンくるみパンを予約しておいてくれた。2人がピックアップに出かけている間にシャワー。今日は抜けた髪を見なくて済むよう、信に背後から洗ってもらった。これはいい。気持ち的にかなり楽だった。ドライヤーで乾かし、ヘッドスカーフをしてしまえば、日中は気にならずに過ごせる。NYの愛子さんが送ってくれたペイズリー柄のヘッドスカーフが一番のお気に入りだ。
昨晩の残りのスープやキッシュもあり、豪華な朝食となった。テラスで山の景色を見ながらコーヒーを飲んだ後、母と裕子さんを見送った。今日は最高の天気。私たちも午前中のうちに出かけることにする。行き先は、八ヶ岳中央農業実践学校の直売所、たてしな自由農園、手作りパンの店ベルグなど。どこを走っても、八ヶ岳と南アルプスが青空に向かって美しくそびえ立っている。STOVE HOUSEは薪を買うために立ち寄ったが、いかにも中野さんが好きそうな店だ。キッチン用品やキャンプグッズも販売している。
今日、インスタでブログを公開した。自覚症状が表れた9月6日から始まっているため、その後の写真は「Heart.」を投稿してからにしたかった。大きすぎる人生の分岐点。ブログが完成したとき、すでに11月18日の分まで福ちゃんが入力してくれていた。しかも、ちゃんと読んで改行までして。忙しいのに、本当にありがとうね。ブログを読んだ人達から激励のメッセージが届いた。気持ちの整理が付かず、直接伝えられずにいた人達からも。
夕食を終えて、パチパチと燃える暖炉の音を聞きながら、信は仕事、私は日記を書いている。今日は別荘に2人きり。不思議と痛みもなく、いつも気になる末端の冷えもない。暖炉のぬくもりに包まれて、病気のことを忘れてしまうほど、静かで平穏な夜。


Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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