
夜中3時半に胃の異物感で目覚めた。吐き気止めを半粒服用するも、あまり効果がないが、眠気を誘う薬なので、起きると朝8時だった。それでも異物感が取れず、さっそく訪問医療の先生に電話をする。症状を話すと、ナウゼリンという薬を飲んでも全く問題ないという。服用すると、確かに胃がスッキリしてきた。
今日は部屋の片付けをすると決めていた。多少気分は悪いが、昨日オフィスから持ち帰ったものや、要らない洋服を整理する。登山道具は信がまとめてスーツケースに収納してくれた。お昼もあまり食欲がなく、みかんと梨を食べて薬を飲み、シャワーを浴びた。午後1時半に、訪問看護の石川さん。血圧や熱を測った後、足浴とマッサージをしてくれた。治療後の足のむくみが気になっていたので、嬉しいサービスだった。
午後3時過ぎにカーシェアで、目黒駅のアトレへ向かう。明日の夜、母に骨付き鳥モモ肉の煮込みとクスクスを食べてもらいたいのと、ジュースやフルーツなどの食材を調達するためだ。駅前で車を停めて降ろしてもらうも、酸素を引きながら歩くのは精神的に辛い。忙しく行き交う人々を見ていると「なんで私が?」という思いが込み上げてくる。他にも幾つかの用事を済ませて帰宅した。
今夜はステーキと、豆腐とアボカドのサラダ。久しぶりにキッチンに立ち、サラダの下準備をした。立って作業をしていると、肺や心臓がチクチク痛む。あとは信にやってもらおう。奮発して買った厳選和牛のステーキは、予想以上に美味しくて大満足。量は食べられなくても、笑顔のある食卓は幸せだ。食後にお茶を飲みながら、ふと痛みがないことに気付いた。痛みがないって普通だけど、今なら声を大にして言える。普通って幸せなことだよって。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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