
朝6時に目が覚めると、いつもの頭痛や心臓の圧迫感がない。酸素も多すぎると感じるほどだ。楽観的だが、昨日の抗がん剤が効いているのかと思ってしまう。朝食の後、便秘でしばらく苦しむも、シャワーを浴びて再チャレンジすると上手くいき、久しぶりに自分らしい体調が戻って来た気がする。
信がパパとの電話で外へ行っている間に、病室の片付けもした。12時過ぎに正子さんがスープストックを持ってきてくれた。ちょうど日本橋で仕事があって、昼休みと重なったらしい。手作りのパウンドケーキやクッキーは、信くんへの差し入れだ。
15時に臨床心理士とのアポイント。自覚症状が出てから今までの経緯を話す。この日記のおかげで記憶は鮮明だ。今一番心配していることは?と聞かれ、当然だが、服用している抗がん剤が効くかどうかだと答えた。効かなければ、病状が悪化するだけでなく、別の抗がん剤を試すことになり、どんどん自分がボロボロになってしまう。今や脱毛の心配は二の次だ。
次は16時にソーシャルワーカーとの面談。内容は主に、自宅療養にあたり、酸素吸入器とボンベの確保と、地域で提携している自宅診療の選定だった。1時間半しゃべり続けて疲れてしまった。18時にあみちゃんとけんじさんが来た。また美味しいサラダとサンドイッチを買って来てくれて、4人でディナータイム。けんじさんは美容師の森さんのお友達で、前回髪を切るとき色々と協力してくれた。また、地毛ウィッグも金銭的に協力してくれるそうで、今日会えて御礼できてよかった。
ブログのタイトルが決まらず、長年ライター&編集の仕事に携わっているのぶちゃんに相談する。今までの内容を読んでもらった上で、候補になったのが「HEART」。心臓と心の両方を意味する言葉。すごくしっくりきた。また、原稿素晴らしいからたくさんの人に読んでもらいたいよ、と言ってくれた。プロに褒められると照れちゃうな。

Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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