
昨晩は1回しか薬を飲まず、朝6時まで眠れた。というか、母のスマホのアラームで起こされた。はるかも起きたので、4度寝は諦めて、朝7時の朝食を提案。母にトマト入りのスクランブルエッグをお願いした。調理過程を見ていると、何の工夫もないように見えるが、自分で作るとなぜか同じようにできない。
朝食後、今日は母に髪を洗ってもらう。お湯をはり、私が浴槽の淵に座り、足湯をしながら体の前面を洗っている間に、後ろから髪を流してもらうスタイル。感触として、抜ける量が日に日に増えている。お風呂から上がり、鏡を覗くと頭頂部はスカスカで、頭皮が丸見えになっていた。思わず泣き出すと、はるちゃんが肩を抱いてくれた。
今日も、人伝てに私のことを聞いた知り合いからメッセージが届いていた。正直、何年も会っていない人から急に会いたいと言われても気が引ける。気持ちは有り難いのだけど、会って病気の話をするのは相当なエネルギーを要するのだ。数人から食事の話が多いとツッコミが入っていて笑った。たしかに。目は食べたくても胃が受け付けないから、どうしても毎回の食事に執着してしまう、というのは口実で、ただの食いしん坊かもしれない。
そしてまた食事の話になるが(笑)今夜は私がモロッコ風のミートボールを作る。周辺のどの店にも牛挽肉とイタリアンパセリがなく、合挽き肉と普通のパセリを代用することにした。夕方、母と妹が温泉に出かけている間に料理をする。酷い肩こりと寝不足に加えて、右肺に痛みを感じ、ちょっとしんどいが、2人の喜ぶ顔が見たい。
クミンを効かせたスパイシーなトマトスープでミートボールを煮込み、最後に半熟卵を落とす。東北沢にある「エンリケ・マルエコス」の店主、歩美さんのレシピだ。ベルグで買ったパンとクレソンのサラダを添えた。2人が温泉から戻り、いつもと変わらぬ笑顔とテンションで食卓を囲む。気が付くと、右肺の痛みは消えていた。


Ayaka Morohoshi諸星 文香
1980年10月14日東京都生まれ。フリーランス。カナダの大学を卒業後、不動産開発会社や旅行会社の勤務を経て、2011年より世界の素敵なホテルを厳選した宿泊予約サイト「Tablet Hotels」に従事。現在は都内でパートナーと2人暮らし。
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